かすみん日記

暇なときに何か喋ります

ZoteroのBibTeX書式出力を見やすくする【CSL】

最近、論文などの文献管理ツールをMendeleyからZoteroに乗り換えました。

Zoteroでは登録した文書を右クリックして、メニューから「参考文献目録を作成」を選択すれば、好きな形式で文献情報を取得できます。

LaTeXで参考文献を記載する場合はbibファイルを用意して、BiBTeXで出力するのが一般的かと思います。

標準ではbibファイルに記載するBibTeX用のスタイルは用意していないので、自分でネットからダウンロードします。

「環境設定(cmd + ,)」->「引用」タブを開き、「他の引用スタイルを入手する」をクリックし、Zoteroのスタイルが配布されているサイトで「bibtex」と検索すると「BibTeX generic citation style」というスタイルがヒットするので、それをクリックします。

bibtex.cslというファイルがDLされると思うので、それをZoteroで開きます(多分ファイルをダブルクリックすると自動で開く)。

これでインストールが完了し、あとは登録してある文献を右クリックで表示されるメニューから「参考文献目録を作成」を選択し、「引用スタイル」の窓から「BibTeX generic citation style」を選択すればbibファイル用のスタイルが出力されます(クリップボードにコピーされる)。

%% 例えば↓
 @article{Aharony_Gubser_Maldacena_Ooguri_Oz_2000, title={Large N Field Theories, String Theory and Gravity}, volume={323}, ISSN={03701573}, DOI={10.1016/S0370-1573(99)00083-6},  note={arXiv: hep-th/9905111}, number={3–4}, journal={Physics Reports}, author={Aharony, O. and Gubser, S. S. and Maldacena, J. and Ooguri, H. and Oz, Y.}, year={2000}, month={Jan}, pages={183–386} }
%% 全部1行で書かれている

で、まあこれでBibTeXを利用するには十分なのですが、上のスタイルにはいいところで改行が含まれていないので、視覚的に見づらいです。

なので、カンマの後とかにいい感じに改行を追加したスタイルを以下で配布しておきます。

こちらのスタイルだと、以下のように「見やすく」出力してくれます。

@article{Aharony_Gubser_Maldacena_Ooguri_Oz_2000,
  title = {Large N Field Theories, String Theory and Gravity},
  volume = {323},
  ISSN = {03701573},
  DOI = {10.1016/S0370-1573(99)00083-6},
  note = {arXiv: hep-th/9905111},
  number = {3–4},
  journal = {Physics Reports},
  author = {Aharony, O. and Gubser, S. S. and Maldacena, J. and Ooguri, H. and Oz, Y.},
  year = {2000},
  month = {Jan},
  pages = {183–386}
}

gistにファイルをうpしておいたので、勝手にDLしてください。

ZoteroのBibTeX出力のスタイル(Citation Style Language) · GitHub

追加方法はさっきと同じで、DLして(解凍した)cslファイルをZoteroで開けばいいです。

補足

cslファイルといっても、中身はただのXMLです。

なので、改行とかのエスケープ文字はXMLのものを使えばいいです。

また、拡張子になっているcslはCitation Style Languageという意味で、これはZotero以外にも使われているようです。

CSLのドキュメントは以下のサイトにあります。

docs.citationstyles.org

それでは、みなさんも論文執筆頑張ってください。