はじめに
US配列キーボードのMacBookを利用しているが、
日本語入力と英語入力の切り替えの専用キーがないので、
今までは「⌘英かな」アプリを使用して
それぞれ左右のコマンドキー ⌘
に変換キーを割り当てていた。
しかし、最近なんだか調子が悪く、「⌘英かな」が起動しているにも関わらず、たまに登録したキー設定が反応しなくなる。
アプリを再起動すれば治るのだが、自粛のストレス()からか、ついに堪忍袋の緒が切れた。
「⌘英かな」はもうやめて、代わりに「Karabiner」を使うことにする。
環境
- MacOS (Catalina)
- キーボード
- MacBook(本体)
- Magic Keyborad(純正のやつ)
- アプリ
- ⌘英かな ver.2.2.3
- Karabiner-Elements version: 12.10.0
手順
Karabiner-Elements のインストール
下記の公式サイトからDLしてインスコ;
システムにセキュリティがどうのこうのと叱られるので、いろいろ許可してあげる。
Karabiner 初回起動
キーボード判別のためになんか指示されるので従う。
Karabiner でキー登録
ここでは、左右のコマンドキーを単体で押したとき、 英かなの入力切替を行うように設定する。
注:
- 「Simple modifications」から単にキーの割り当てを設定してもいけそうだが、その場合「コマンドキー」を完全に「入力切替キー」に置き換えてしまうので、例えば
cmd + C
を入力しても「選択したテキストのコピー」ではなく、「入力切替キー + C」を入力しただけの意味になってしまう。 - 「コマンドキー + 何か他のキー」が入力されたときには、普通にコマンドキーとして機能するように設定を行う。
設定を行うには、下記パスにある json ファイルを編集する;
~/.config/karabiner/karabiner.json
Karabiner-Elements Preferences ウィンドウの 「Misc」タブの右下にある「Export & Import」のところの 「Open config (~/.config/karabiner)」ボタンをクリックすれば、 Finder でそのディレクトリを開いてくれる。
この json ファイルをエディタで開いて、
以下で ココ!!!
とコメントしてあるところの中に、これから設定を追加する;
{ "global": { ... }, "profiles": [ { "complex_modifications": { "parameters": { ... }, "rules": [] <- ココ!!! }, "devices": [], "fn_function_keys": [ ... ], "name": "Default profile", "parameters": { "delay_milliseconds_before_open_device": 1000 }, "selected": true, "simple_modifications": [], "virtual_hid_keyboard": { "country_code": 0, "mouse_key_xy_scale": 100 } } ] }
上記 json ファイルの
global > profiles > complex_modifications > rules
の鍵括弧 [ ]
の中に、以下のコードをコピペする;
{ "description": "左右コマンドキーで英かな切替", "manipulators": [ { "from": { "key_code": "left_command", "modifiers": { "optional": [ "any" ] } }, "to": [ { "key_code": "left_command", "lazy": true } ], "to_if_alone": [ { "key_code": "japanese_eisuu" } ], "type": "basic" }, { "from": { "key_code": "right_command", "modifiers": { "optional": [ "any" ] } }, "to": [ { "key_code": "right_command", "lazy": true } ], "to_if_alone": [ { "key_code": "japanese_kana" } ], "type": "basic" } ] }
全体で次のような構造になっていればOK;
{ ... "profiles": [ { "complex_modifications": { "parameters": { ... }, "rules": [ // ココに設定を追加した { "description": "左右コマンドキーで英かな切替", "manipulators": [ { ... }, { ... } ] } ] }, ... } ] }
変更を保存すれば、自動で設定ファイルがリロードされるので、もうすぐに設定が反映されている。
左のコマンドキーで英語入力に、右コマンドキーで日本語入力に切り替わるように設定した。
別のキーと同時に入力された場合は、普通のコマンドキーとして機能する。
参考
他の設定をしたい場合は、公式のドキュメントを見るといい;
今回で関係のあるところ;
- File locations | Karabiner-Elements
- karabiner.json data structure | Karabiner-Elements
- to_if_alone | Karabiner-Elements
「⌘英かな」はもう開発してないみたいなので、まだギリ使えるがここでオサラバする。 今までお世話になりました。